当院で対応できる症状
生活習慣病の症状は、多くの場合、血液成分の異常に現れます。睡眠時無呼吸症候群の患者さまは、かなりの割合で生活習慣病を併発しています。
そのため、生活習慣病のコントロールと、睡眠時無呼吸症候群の治療は不可分の関係にあるといえます。生活習慣病は自覚症状のない場合がほとんどです。自覚症状の有無にかかわらず、生活習慣病の検査を受けましょう。
糖尿病検査(血糖HbA1c)について
迅速血液検査などで、血糖値とヘモグロビンHbA1c(血糖の平均値)を検査します。血糖値の上昇は糖尿病の恐れがあり、生活習慣病全体のリスクが高いといえます。
検査結果から、糖尿病を今後いかにコントロールしていくかの治療方針が決定されます。
血管内皮機能検査(FMD)について
動脈硬化の兆候を診断する検査です。血管内皮機能検査で血管の反応性が悪いと、動脈硬化の一歩手前になっています。
早急に治療にかかる必要があります。たばこを吸っただけでも、反応性が落ちます。
24時間持続血圧測定について
血圧は1日の変動が大きいので、1日に数回測定しただけでは詳しい状態がわかりません。そのため、携帯できる血圧計を装着し、24時間の血圧変動を検査します。
30分に1回、自動的に血圧を測定することで、不整脈や狭心症発作の有無を検査できます。また、睡眠時無呼吸症候群もチェックできます。
血圧脈波検査(CAVI)について
血管の硬さを表す新しい指標で、血管年齢を算出できます。両腕と両足の四肢に血圧計を装着し、脈波の伝わる速度や、上腕と足首の血圧比などを同時に測定します。
血管年齢が高いと動脈硬化の恐れがあり、脳梗塞などを発症するリスクがあります。
頚動脈超音波(エコー)検査について
頸動脈に超音波センサーを当て、血管の状態を診断します。
頚動脈にコブがあったり、細くなったりしている場合、心臓や頭の血管状態もよくないと類推できます。
血管の状態が悪いと、血流のトラブルを引き起こすリスクが高くなります。
ホルター心電図について
体に器具を装着して、日常生活を送りながら24時間検査できる心電図です。お風呂も入れます。
1日の心電図の変化から、狭心症や不整脈、睡眠時無呼吸症候群などが診断できます。